2017年7月4日、花垣武道(はながきたけみち)26歳は壁の薄い安アパートで独り暮らしをしていた。
東京卍会の抗争で一般人が巻き込まれて二人死亡するニュースをたまたま見るが、その被害者が中学生のときの恋人であった。感傷に浸る暇もなく、ドアを叩かれ隣の住人からテレビの音がウルサイと苦情を言われる。
近所のガキにもからかわれる。
こんなになるとは思ってなかった、、、彼女は人生で一人、 それも中学のとき、極めつけはいまだに童貞、オレ、、、どこで間違えたんだ?
そんなことを思っていたときに
死ぬと思った瞬間に思い出したのは中学のときの彼女、橘ヒナタだった。
思えば中学2年のときが全盛期、これは走馬灯か?と花垣武道は懐かしさと驚きを感じていた。
目の前にはその頃の同級生の姿があった。
番張ってた あっくん、
幼馴染のタクヤ、
ポケットには500円とガラケー、携帯を開くと2005年7月4日、12年前の今日、随分とリアルな走馬灯だなと感じていた。
あっくんに、武道のいとこが渋谷三中のアタマだという話をされるが武道は何のことだかわからずにいる。
これから溝中の2年5人が渋谷三中の2年に喧嘩を売りにいくところで、武道は切り込み隊長として仲間からも期待されていた。
喧嘩なんて10年以上していない武道は不安しかなかった。
渋谷三中の近くで歩く中学生を確認するも1年と3年ばかりで、2年とは出会えずにいた。
そこに3年が現れ、2年は修学旅行中だと教えられる。彼らは中3にして暴走族、振り切った本物の不良だった。
武道らは武道のいとこのマサルの話を出すが、この中でパシリをしているのがそのマサルだった。
いいようにこき使われる地獄の日々、
奴隷の日々だった。
バイトをして、一人で暮らして、
何も出来なくて、
「わかったよ神様、俺の人生糞だって言いたいんだろ」と思ったときに、
橘ヒナタが死んだのは東京卍会の抗争、あれ?橘の顔ってどんな顔だったっけ?
ちっちゃくて気が強くて
あまりに気が立った武道はその中のリーダーをワンパンでのした。
そして、
と近くにあった瓶を割ってすごみ、それに恐れをなしたグループは逃げ帰っていく。
絡まれていた子供に令を言われ、不良に対して毅然とすることを教える。
度胸とか覚悟とかを語るが、教えながら自分の人生に足りなかったものだと気付かされる。
2017年7月4日に駅のホームから落ちて死んだと思ったあら、ここにいる話をした。
これが現実なら未来を変えたい。
この悔しさ、やるせなさをやり直したい。
目の前に東京卍会の抗争に巻き込まれて死んだはずの橘直人が現れた。
君なら姉さんを救えると武道に話す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第1話 の 流れ
武道は駅のホームから落とされ、死にかけたときに12年目にタイムリープし、
直人と握手することで戻ってきた。
12年後のことを直人に伝えたために、直人は生きながらえて駅で武道を救った。
主な登場人物
溝中5人衆、橘ヒナタ、直人
渋谷三中の本物の不良
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
0 件のコメント:
コメントを投稿